吾輩は就活生である。内定はまだない。
吾輩は就活生である。内定はまだない。
何故お祈りメールばかり届くのかとんと見当がつかぬ。何でも品定めされるかのような厳かな空気の中で「御社は御社は」必死に取り繕った志望動機を述べていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて「圧迫面接」というものを見た。しかもあとで聞くとそれを行っているのは人事という人間の中で一番獰悪な種族であったそうだ。この人事というのは頻繁に我々就活生を捕まえて期待させておいて、面接では容赦なく落とすという話である。しかしその当時はまさか自分が落とされるという考えもなかったから別段恐ろしいとも思わなかった。ただ彼の掌に履歴書が載せられてスーと持ち上げられた時なんだか芳しくないような感じがあったばかりである。掌の上から履歴書を放った人事の顔を見たのがいわゆる圧迫面接というものの見始めであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。あれだけ「君を採用したい」と言っていた人事がサバサバしていてまるで初対面だ。その後同じようなことを言う人事にもだいぶ逢ったが採用まで一度も到達したことがない。総じて人事の言うことがあまりにも軽い。そうしてその口の中から頻繁に「君いいね」「うちに来なよ」「うちにあってるね」などぷうぷうホラを吹く。しかしこれがどうも嬉しくなってしまい実に弱った。これが人事が使う「建前」というものである事はようやく最近知った。
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とまぁ、タイトルも出だしもふざけて書いたんですが、フィクションです。
しかしながらフィクションではない点が一つ。
現在2017年の9月。
大学4年生で2018年卒業予定だけど、内定がない。
というか、8月末に就活をやめることにした。
就活やめた理由は
・就職せず一人で稼げるようになりたいという気持ちになった
・一人で稼げるようになれたらかっこいいし、自己満できそう
・将来は独立したいから、わざわざ寄り道(就職)する必要性を感じなくなった
・就職すると、自分の中の主人公感が薄れてしまうから
・実際に就職して、働かされている自分がイメージできなかった
・就職したら、ずるずると会社員のまま生涯を終えそうな気がしたから
・就活で落とされてむかついたから
・絶対、一人で稼げる力は必要だと思ったから
・根拠のない自信があふれているから
というのが主な理由である。
まぁ理由なんて後からどうとでも言えるからあんまり意味ない。
しかしながら、「就職しないで一人で食べていけるようになりたい」と大学の友人や家族に言うと
「一度就職して社会の仕組みを知ってからの方が良い」
「世の中そんなに甘くない」
「うまくいく保証はあるの?」
「内定貰えなかったから逃げてるだけじゃないの?」
と様々な批判を受ける。
無理もない。
だって一応8月末までは普通に就活してたからね。
急にそんなこと言い始めたら、止められても仕方ない。
「んじゃ最初から就活せずに独立の準備しろよ」
なんて声が聞こえてくる。
去年の夏はインターンに行ってたし、会社説明会にもバリバリ参加していた私が、
「就職しないで独立する!!」
って今更言っても、周りからは完璧に負け惜しみ、または逃げにしか見えないと思う。
でも最終的には独立する夢はあり、とりあえず就職しておこうという気持ちがあったから就活をしていただけであって、会社員になることは元々最終目的ではなかった。
内定決まったらとりあえずそれを保持しつつ独立に備えよう、的な考え方だった。
だからとりあえず今なんとか内定を取っておいて、卒業まで独立の準備をして、独立できたら就職を蹴ってやろうと思っていた。 できなかったらそのまま就職してそれでも独立に備えようかなと。
つまり、内定をもしもの保険&独立批判からの隠れ蓑にしようとしていた。
しかしこれが間違い?であったことに気が付くことができた。
そもそも将来独立するという明確な目標があるのに、周りからの批判を抑えようとすること自体無駄(批判する人はいつ何するにしてもどうせ批判する)だと気付いたこと、
もしもの保険なんて掛けているようじゃ、独立できなそうと思ったこと、
とりあえずで会社員になったとしても、ただただ独立まで遠回りなるんじゃないかと思ったこと、
大学に入ったら次は就職しろ、という流れに違和感を感じていたこと、
就職するより楽じゃなさそうなのでむしろ就職が逃げなのではないかと思ったこと、
色々あるけどそんな感じの理由で今回決断することができた。
何より独立のノウハウを学ぶなら、実際に挑戦してみることが一番手っ取り早いと思ったのが大きい。
だから、
会社に入らなくても独立出来るように頑張ろう。
就活を今バッサリ辞めて、頑張って独立に備えよう。
と思った(気付くのが遅かったけどまあ仕方ない)。
そう決意してから、すぐに最終面接を控えている企業に選考辞退の電話を入れ、これからどういう手段で独立するかを考え始めた。これが9月最初のころの出来事。
そして現在にいたる。
とりあえず、就職しないにしても、国民年金と健康保険支払い、奨学金の返済などがあるので死ぬ気でやらないと、家族に迷惑をかけることになる。
まずは来年の4月から発生する支払い義務がある分を稼げるようにならないといけない。実家暮らしなのが非常に助かる。親から経済的に独立するためにも、4月からは15万程度は毎日稼げるようにならないと厳しいと思う。アルバイトには頼りたくない。
親も大学の教授も、就職科の人もある程度は説得したので、これから4月までが本当の勝負になるだろう。
4月まで、あと191日。
目指せ独立。