決意は借金
決意には何の価値もない。
心の底からそう思っている。
今まで俺は沢山の決意をして生きてきたつもりだ。
しかし、いつも価値を生むかどうかは、それに行動が付随しているかどうかで決まった。
明日こそはテスト勉強する、○○しようと思います、次からはやっておくよ、次からは気を付ける、今日やっておく、後で○○する、やります、頑張ります、もう同じミスはしない、、、
これらのような決意(宣言や表明)には何の価値もない。
だって口は誰でも動かすことができるから。
しかし行動には価値が付く。
だって行動にはエネルギーが必要だから。
そんなこんなで価値のつかない決意を今まで量産してきた。
実は決意が借金(隠喩)になるとは知らずに。
そう実は、決意は作りすぎると破綻するのである。
決意と行動の関係を、お金に例えて話してみよう。
決意とは行動の前借である
決意は行動を前借する行為に他ならない。
そう借金と同じなのだ。
本来、人は行動を通すことで注目を集めたり、評価をされる生き物だ。
「うお、こいつ毎日ブログ書いてんな」
「すげー!1年間も継続してるのか!」
などなど、注目されるのはいつも行動だ。
しかし行動というのは、エネルギーや手間がかかる。
認識されていないことも多いと思うが、元手が必要なのだ。
「5000文字の記事を書きたいけど、やる気が・・・」
「副業始めたいけど、本業が忙しくて疲れたからできない・・・」
よく、こういうできない理由を耳にすると思うが、
「あー、5万円のバッグ欲しいけど、お金がない・・・」
「事業を始めたいけど、種銭がない・・・」
と言っているのと本質は何ら変わりないのだ。
ここで例え話。
彼女に何か無礼をしてしまった彼氏がいるとする。
彼氏はその無礼を埋め合わせしないと彼女の逆鱗に触れるという状況である。
しかし、あいにく彼氏は今すぐにそれを埋め合わせる手段を持ち合わせていない。
でも彼女の逆鱗には触れたくない。
そうなった場合やることは一つだ。
彼氏「ごめん、今度埋め合わせするからさ!」
彼女「絶対だからね」
そう、前借である。
前借をすることで、”彼女に一時的に怒られないという機会”を買ったのだ。
ここでまとめておきたいが、
決意 ≒ 約束、宣言、行動の前借、自分の行動を見せるための機会の予約、
行動 ≒ 約束を果たす、宣言を実行する、前借の返済、自分の行動を見てもらう
である。
つまり決意(約束、宣言)をしたら、そこには債務者と債権者の関係が生まれる。
決意は、行動をという債務を債権者に返済する契約なのだ。
この例では約束(決意)という名の契約を結ぶことで、行動(無礼をかき消す何かをする)を前借することができた。
自分ひとりだけの決意も同様
「決意を誰にも見せなければ、借金にならないでしょう」
と思われそうだが、自分にも借金をしていることは忘れてはいけない。
決意しておきながら、行動しないのは、まさに自分に対する裏切りである。
必ず、モチベーションの低下、自分への期待感の喪失、無力感の増加などの形で、悪影響をもたらす。
正直俺は無理な決意をし過ぎたせいで、自分が何一つできやしない無力な奴だと落ち込んでいた時期があった。
決意という名の借金を背負いすぎて破綻したのだ。
決意したことを全て達成できるなら、どんどんやれば良い。
でも、やらないことで、自分又は相手にもたらす不信感は、積み重なると必ず悪いことを引き起こす。
無理な決意(借金)はやめましょう。
無理なく返済できる行動を積み重ねましょう。
終わり